CXの最新エコノミー

最近、All Nippon Airways(NH)やJapan Airlines, Qatar Airwaysのことばかり書いていました。Cathay Pacific(CX)のことも書いてあげないといけないということで書きます。

 

相変わらず、業績の悪化に苦むCX。やはり、良い記事はありません。

South China Morning Post(SCMP)には、エコノミークラス10列シートのBoeing 777についての記事が載っていました。

 

www.scmp.com

 

ついにCXもエコノミー席を10列にするようです。

Xデーがついに間近に迫ってきたかという感じです。

 

ただし、In-flight Entertainmentの画面は大きくなるようで、11.6 inchとなるようです。wifiも装備し、USBポートもあるようです。

横10列のシートは考えるだけでゾッとします。

IFEの充実と引き換えにシート幅が狭くなっている格好です。

 

CXの場合、アジア系の乗客なら良いのですが、横幅の広い西洋人がくると、強烈な圧迫感があります。現在の横9列でもです。

ただし、エコノミーがもはや、利益を生むCabinではなく、運航経費を稼ぎ出す、フィーダーと成り下がってしまった以上、時代の流れには逆らえません。

 

なお、このSCMPには、他の航空会社とCXとのレッグルームの広さとシート幅の比較が載っていました。AmericanやEmiratesはひどいですね。それに比べたらまだだいぶんましです。Singapore Airlines(SQ)ほどのゆとりはないですが、そもそも、PPS Club会員になるハードルが高すぎるSQ様は諦めます。

 

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さらに気になるのは、この、エコノミー大増量のおかげで、involuntary upgrade(インボラ)の発生確率が下がることです。

777機材の場合、インボラを狙いにくくなりますので、やはり、Premium Economy以上が購入できないと長距離路線は辛いでしょう(特に15Hオーバーの北米東海岸線)

この機材の導入により、インボラが狙いにくくなるのであれば、せめて、Marco Polo Clubの上級会員には、隣席ブロックをしてほしいものです。エコノミーの本当の快適さは隣人の有無によって決まるのですから。

 

さらに想像ですが、このクソコンフィグの777、日本線に多量に投入されるでしょう。

今ですら、HND/NRT、KIXあたりでは、クソコンフィグの773Zの割合が非常に多いです。需要旺盛なHKGやTPEからのエコノミーインバウンド客を乗せて、せっせと日本にやってくると思います。

 

インボラはCXの華、そう言われていた頃が昔話となる。そんな日も近いかもしれません。