修業ルートの変遷 JAL編

昨日は、All Nippon Airways(NH)でこの記事を書きました。

であれば、今日はこの航空会社にしないわけには行きません。

Japan Airlines(JL)

 

昨日、NHの際に、修業ルートの変遷を以下の5段階に分類しました。

 

修行第1世代(Gen1) : 国内単純回数修業

修行第2世代(Gen2) :国内プレミアムクラス修業

修業第3世代(Gen3) :OKA-SIN

修業第3.5世代(Gen3.5) : OKA-SINの亜種変形版

修業第4世代(Gen4) :海外発券

 

修行ルートの変遷 ANA編 - cx251green’s blog

 

このうち、ANAでは、Gen3あたりまでの効率が非常に悪くなっており、実質、Gen3.5または、Gen4で修業を達成するというスタイルが現在では主流です。

 

上記の基準を同じようにJLに当てはめて見ると、NHとは対照的な結果となります。

結論から言うと、JLの場合、Gen1からGen4までがNHの比ではないくらい容易にできてしまうのです。

これは、NHの場合、路線倍率(国内か、韓国・中国・東南アジア・オセアニアか、北米・欧州などそれ以外か)と航空券のブッキングクラスの掛け算でポイントがたまる仕組みだからです。当然に、ビジネスやファーストなどの高い運賃で路線倍率がそこそこの路線に乗ると以外とポイントはたまりますが、それ以外の安いエコノミーなどを利用してもポイントはたまりません。

 

それに対して、JL。国営航空会社の遺伝子が残っているせいか、まだ、搭乗回数で上級会員資格を得ることができます。

上級会員のファーストステップである、JMB sapphireまでは年間50搭乗で達成できます。さらに、JGC成りした後、80搭乗でJGC premierとなり、oneworldでのステイタスは最上級のemeraldとなります。

また、海外発券を駆使して、50K ptsでsapphireに解脱してもいいわけです。

Gen1>Gen2>Gen3>Gen4と効率は上がって行きます。ただし、自分のライフスタイルに合わせて修行ができると言う点ではJLに軍配があがると思います。

ついでにマイルという観点からもGen4を実行した方がマイルがたまり、それを次回のフライトの代金に当てられるという意味で金銭的な負担感も緩和されます。

 

JALマイレージバンク - サービスステイタス一覧:サービス一覧

 

これは、JLが元国営航空会社であることと無縁では無いと思います。国営航空会社はその国の国民に満遍なく行き届くサービスを提供しないといけません。NHのように、さらりぃまんなど特定のセグメントに受けるサービスを提供すると言うことが難しいのです。であれば、上級会員資格も、良くも悪くもみんなに平等にならざるを得ません。

 

この21世紀で各航空会社が購入金額制をベースにした上級会員モデルを模索しているなか、旧来の手法から最新の手法まで手段の選択肢が多いというのがJLの特徴でしょう。

 

参考までに、ちょっと前まで、AirFranceも回数で上級会員になることができました。

 

pechedenfer.hatenablog.com

 

個人的には、この状況は、飛行機に常に会社の経費で乗れるわけでは無い人からしたら、上級会員資格取得のためにはどちらで修行をするのがいいのかは自明な気がします。

もちろん、日本に住んでいる以上、SFC+JGC持ちが最強なことはいうまでもありません。ただし、両もちせずとも、どちらかを持っているだけでも十分です。

あとは、自分のスタイルで旅を楽しみ、spg amexでも作って、ホテルライフを楽しむというのが一番良いのかもしれません。

 

ここまで変化の激しい時代にあって、今だに旧来の登場スタイルが維持できるJL。

きっと、規制にがんじがらめに守られて、LCCもさほど発達していない国内線という絶対的な基盤があるがゆえになせる技のような気がします。(それはそれで、国民全体がこれらNHやJLを税金で下支えしているといも言えるかもしれません)