修行ルートの変遷 ANA編
今日もAll Nippon Airways(NH)のネタです。
をとこもすなる修行といふものをというくらい、hatena blogだけでなく、各所でSFC修行のブログを見かけるようになりました。
数年前まで修行という行為は恥ずべき行為であり、修行僧(尼)はなるべく人目を憚って、修行をしていたものです。
時代は流れ、HNDやITMではゲートから降機した際になぜかまた、HNDやITMにとんぼ返りする客向けのゲート案内が平然とあります。
HND-OKAも同じです。
このブログも修行ブログの一環ですので、これまで幾多の修行僧(尼)がどのような修行ルートで修行を行ってきたのかを一度まとめてみようと思いました。
記憶を頼りにまとめていますので、認識相違があればご指摘いただきたいです。
修行第1世代(Gen1)
とにかく50回搭乗を目指すためのルート
HND-ITM
HND-HAC
FUK-TSJ
OKA-MMY
など
新参修行僧にとっては、少し驚きかもしれませんが、昔々、NHがJLに追いつけ追い越せを真剣に取り組んでいた頃には搭乗回数でSFCが取得できました。
とにかく50回乗るという苦行(?)を行うものです。
修行第2世代(Gen2)
プレミアムクラス修業
おそらく、NHがHNDのT2に移転した頃ではないかと思います。
それまでのスーパーシートに変わり、プレミアムクラスを導入しました。その頃だと思いますが、搭乗回数は廃止され、プレミアムポイント(PP)に制度変更が実施されたはずです。
そのため、単なる普通席50回搭乗では上級会員資格取得が困難となったため、プレミアムクラスを利用した国内線修業が全盛だった頃になります。
HND-OKA
など
修業第3世代(Gen3)
OKA-SINの登場
Gen2と並行してですが、多少、日数的に仕事の休みが融通できる人を中心にマイルが爆発的にもらえ、かつ、PPが大量に付与される、東南アジアへの旅行が増えました。
さらには、この亜種として、沖縄を出発地として、前後に国際線乗り継ぎ運賃を併用する初期OKA-SIN修業が流行しました。
当時は、国際線乗り継ぎ運賃で搭乗ポイント400がつき、さらにプレミアムクラスに当日upすることでさらにPPが稼げる状況でした。
修業第3.5世代(Gen3.5)
国際線乗り継ぎ運賃改悪による、旅割併用OKA-SIN
国際線乗り継ぎ運賃の春は長くは続きません。NHによる国際線乗り継ぎ運賃の廃止で窮地に立たされたOKA-SIN修行僧が考え出したのは、旅割を利用したOKA-SINです。
国際線乗り継ぎ運賃ほどのコストパフォーマンスはないですが、プレミアムクラスに当日upすることで安価にPPが稼げる時代となりました。
修業第4世代(Gen4)
LCCの隆盛による海外発券の難易度低下によるKUL発券
OKA-SINも修行僧が集中する盆暮れ・正月・GWはチケ代が高騰するようになりました。日本のカレンダーに連動する運賃での修行が割りに合わなくなっています。特に、日本のさらりぃまんのように盆暮れ・正月・GWしか休めない(休まない)企業戦士にはこのチケ代が負担となります。
そこで、編み出されたのが、日本のカレンダーに連動せず、かつ、通貨が安価なマレーシアで発見するという方法です。
チケ自体の安さもさることながら、HND-OKAをつけることもでき、かつ予約変更もリーズナブルな価格で可能(または無料)となるこのチケットでSFCを取得された方も多いはず。
さらに、発見地KULまではLCCを使うもよし、エアーチャイナで稼ぐもよし。時代の変遷とともに国内から海外へと修行の主戦場が写っています。
10月にはついにNHによる、日本国内への国際線乗り継ぎの積算率が変更となるXデーが控えています。
これは、今の航空会社の主戦場が国際線になっている以上、やむを得ません。
All Nippon AirwaysはAll Nipponのえあらいんではなく、「アジア(A)の、中の(N)、えあらいん(A)」に変化しようとしているのです。
国内線は安定的に収益を稼ぐためのフィーダーにすぎません。
修行僧の修行ルートの変遷を見ることで次のようなことがわかります
多頻度搭乗客優遇から高運賃利用者優遇への変遷
国内線から国際線への修行ルートの変化
今後、SFCを目指す方は、国内⇄国際ではなく、国際⇄国際の乗り継ぎで効率よくPPを稼ぐ必要があります。時代も客もNHも常に変化しているのです。